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カリエスフリーという考え方

2016年09月1日

4月から唾液検査をはじめています。
思いのほか皆様、リスク診断の結果から隠れた(?)生活習慣を改善される方が多く、嬉しい限りです。
むし歯が無くなると困るのでは?とか聞かれますが、別に何も困りません(笑)。

う蝕の予防を考えるとき、発症にかかわる要素は大きく分けて「宿主の感受性」と「細菌の活動性」の拮抗関係で表すことができると思います。

「宿主の感受性」とは唾液の流量と緩衝能、歯質の抵抗力などのことを指します。
↑ 今回は省略します・・

「細菌の活動性」とは歯面に対する強い付着能と高い酸産生能をもった細菌が口腔内に大量に生息しているかどうかに左右されます。
↓ 今回はこの話です

 

その細菌なのですが、

S.mutansとS.sobrinus 2種のう蝕病原性細菌を総称してmutans streptococciと呼び、

唾液中とプラーク中のミュータンス菌(という言い方をここではします)を測定します。
(選択培地で培養し、そのコロニー数を4段階に分けて判定)

 

みなさま測定結果に驚かれることが多く、こちらも驚きます。

 
mutans streptococciが少ない方でこれくらい。安心される方が多いですね。

IMG_3432IMG_2745
(これくらいなら数えることが出来ます)

 

多い方ですと、

 

 

IMG_3489IMG_1545

こんなにもあります。 これにはかなり驚かれます。(これは数えられません。。。)

 

 
こんなにもミュータンス菌がおりますと、sucrose(しょ糖)が供給されると不溶性グルカンが形成され菌は強固に歯面に付着することが出来てしまいます。さらに付着能の無い細菌、たとえばLactobacilliまで付着がはじまりプラーク(歯垢)はどんどん成熟してしまうのです。

理論上はプラークが無ければ、何をどれだけ食べてもむし歯にはなりませんが、歯垢のない方なんていませんからね・・。結局食べれば食べるほど歯垢は成熟し、病原性が増して、細菌は活発になるとおもいます。(食べても磨けばむし歯にならないということはないと思うんです)

 

なので唾液検査から、むし歯の潜在的リスクの高い方

すなわちMutans sterptococciが高い方にはそれに合った対策を、Lactobacilliが高い方には食事指導を中心とした対策を行って精度の高い予防を目指しています。

 

でも、患者さんの意識が大きく変わる時がうれしいんですけどね。

それは待合室が患者さんで一杯になるときと同じくらい、
この仕事をしていて良かったと思う瞬間です(笑)。

 

 

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当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんな事でも構いませんので、私達にお話しして頂けたらと思います。
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