海外研修のご報告
2025年08月26日
当院院長は、8月16日~23日まで休診をいただき、スイス・ベルン大学にて研修を行ってまいりました。
休診期間中は患者様にご不便をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
院長は昨日より通常通り診療を行っております。今後とも片平歯科医院をよろしくお願いいたします。
以下、院長からのご報告でございます。
今回の研修では、世界的に著名なベルン大学教授、
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口腔外科学主任 Prof. Vivianne Chappuis(写真右)
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歯周病学・歯周再生療法主任 Prof. Anton Sculean(写真左)
をはじめとする5名の先生方によるライブオペ・講義・ディスカッションに参加いたしました。
研修内容は Standard CAIS, GBR, SFE(Lateral window), FGG, MCAT, LCT と多岐にわたり、いずれの術式においても、そのスピードと精度に大きな感銘を受けました。
特に Sinus Floor Elevation(サイナスリフト・上顎洞底挙上術) では、Lateral Window Technique の重要なポイントをライブオペで直接学ぶことができ、その正確さと美しさに強い印象を受けました。
さらに、
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DBBM(Bio-Oss)やBio-Gide は骨形成能を持たず足場の役割を果たすこと
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術中出血を補填材に混ぜることで血餅形成を促し、血管新生や細胞侵入を助けること
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膜に血液を浸透させることで柔軟性が増し、適合性と治癒が向上すること
といった、ベルン大学やITIで推奨される標準的なプロトコルについても学ぶことができ、日々の臨床に直結する大変貴重な知見を得ることができました。
また、Prof. Vivianne Chappuis 先生のオペを2例拝見し、世界トップレベルの技術を肌で感じることもできました。
参加者は世界各国から集まっておりましたが、日本人は私一人であり、非常に貴重な経験となりました。
今回の研修で得た知識と技術を日々の診療に活かし、患者様により良い治療をご提供できるよう、一層精進してまいります。




